医師インタビュー 副院長 | 小野瀬 裕之 (おのせ ひろゆき)
甲状腺専門医の道に進まれたきっかけ
父が糖尿病を患っていたころもあり、母校の糖尿病内分泌代謝内科に入局しました。
外来患者様は、糖尿病が一番多く、次に甲状腺の病気でした。
甲状腺の病気は薬をきちんと服用していればコントロールが可能ですが、なかなか診断が難しい点に興味を持ちました。
たまたま大学時代の部活動の恩師が甲状腺専門医であったおも、甲状腺専門医を目指すきっかけとなりました。
金地病院はどんな病院?
金地病院は、甲状腺疾患の専門病院です。
甲状腺の病気は女性に多く、8~9割の患者様は女性のため、毎朝シャワーを浴び少しでも清潔を保つようにしています。
スタッフも医師、放射線科を除くとほとんど女性の職場です。
日々の診察に向き合う上でのポリシー
甲状腺の病気は、血液検査や画像検査でほとんど診断できますが、なかなか根治が難しいため、長期にわたり外来通院が必要になります。そのため、高血圧、脂質異常症や糖尿病といった生活習慣病や悪性腫瘍と合併することもまれではありません。
甲状腺以外の病気もなるべく早期に診断し、対応できない場合は専門医に紹介することを心がけています。
金地病院が情報発信に積極的な理由
甲状腺の病気は、ひとたびそれを疑い血液検査や画像検査を行うことにより、比較的容易に診断できますが、長期間見逃されることも少なくありません。
患者様が甲状腺の病気を少しでもご自身で疑うことにより、早期診断につながれという思いで情報を発信しています。
甲状腺疾患で悩む患者さまにメッセージ
甲状腺の病気は、きちんと診断し治療をおこなえば、日常生活に支障をきたすことはありません。
疑問点があれば主治医とよく相談し、適切な治療を選択し長期間継続できるようにしたいと考えています。
医療法人社団金地病院