どんな薬があるの?

甲状腺の薬は大きく分けて、2種類です。

1. 甲状腺機能が低い病気に使う 甲状腺ホルモンを補充する甲状腺ホルモン剤
2. 甲状腺機能が高い病気に使う 甲状腺ホルモンを抑える抗甲状腺剤

甲状腺疾患でも橋本病、バセドウ病など症状によって薬は違うの?

橋本病は、甲状腺機能が正常な人は全く自覚症状がなく、薬は必要がないので投与しません。甲状腺機能が低くなってきたら、甲状腺ホルモンを補充する甲状腺ホルモン剤を投与します。
バセドウ病は、甲状腺機能が高くなる病気ですので、甲状腺機能を抑える抗甲状腺剤を投与します。

どれだけ飲み続ければ良くなるの?

それぞれ病気の程度や状態により違いますが、甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモン剤を約2~3カ月ぐらい服用すれば機能は正常化します。
バセドウ病も抗甲状腺剤を約2カ月ぐらい服用すれば機能は正常化します。
それぞれ薬により甲状腺機能が正常化したら、自覚症状は消失し、健康な人と同じように運動、妊娠など何でもできます。

甲状腺治療中に併用したらダメな薬や、やってはいけないことある?

甲状腺剤は、鉄剤と一部の胃薬と併用すると体に吸収しないため、約6カ月間は分けて服用します。また、甲状腺ホルモン剤は、空腹のときが吸収が良いとされています。
抗甲状腺は、併用してはいけない薬はありません。
橋本病は、ヨウ素の多い昆布やイソジンのうがい薬は控えめにしてください。バセドウ病は喫煙や受動喫煙は禁忌です。

医療法人社団金地病院