毎日のこんな工夫で、目の症状が悪化しないようにする
ここでは日常生活の中でできる、バセドウ病眼症のケアを紹介します。ただし、このような方法は、悪化を防ぐ助けになりますが、根本的な解決にはなりませんので、眼科での治療はきちんと受けることが大切です。
症状がつらい場合は、改善する薬がありますので、医師と相談してください。
精神的なストレスをサングラスでケアする
精神的なストレスは、眼球突出を悪化させるリスクになります。眼球突出のある人は、目が出ていることを気にしたり、容貌が変わったのではないかと苦にして、それがストレスになりがちです。こういうときは、サングラスをかけてみるのもよいでしょう。
目が出ていることが目立たなくなるので、周囲の人の視線が気にならなくなります。意識が目のことばかりに集中しないようになり、気持ちが落ち着いてくる、といった効果もあります。
心がだんだん安定してくると、眼症にもよい影響を与えます。
また、眼球突出があると光をまぶしく感じるようになりますので、サングラスは有効です。
日ごろの生活の中で目をいたわる工夫
●タバコの害を避ける
眼症を悪化させる3大リスクは、ストレス、寝不足、タバコです。自分が禁煙するだけでなく、ほかの人が吸っているタバコの煙も避けるようにします。外出先では、禁煙席などタバコの煙にさらされにくい環境を選びましょう。
●睡眠はたっぷり
禁煙をつづけ、睡眠時間を増やすと、それだけで、軽いまぶたのはれや目の奥の痛みが改善するケースがよくあります。
●枕の高さ
目がはれて、充血しているようなら、枕を高くして寝てみましょう。うっ血が取れて、目の充血が軽くなります。
●見おろすほうが目は楽
パソコンやテレビの画面は、長時間見つづけずに、間に休みを入れましょう。画面は、目線より下に置きます。目線より上に置くと、まぶたが上がり、眼球の露出面積も多くなって、目が乾きやすくなります。
●コンタクトレンズ
眼症があっても、基本的にはコンタクトレンズが使えます。ただし、まぶたの異常やドライアイがあると、コンタクトレンズがずれやすく、角膜に傷がつくこともありますので、眼科の定期検査を受けて、医師の指導のもと使用するようにしてください。
眼球突出をまわりの視線から隠すと、気持ちも落ち着きます。
パソコンの画面は、目より下にすると楽です。